男性型脱毛症、すなわちAGAの治療薬として、最も標準的に処方される内服薬「フィナステリド」。薄毛の進行を食い止めるという、その効果に期待を込めて、毎日一錠の服用を始めたものの、「本当に髪は変わるのだろうか」という不安と、「いつになったら効果が出るのか」という焦りを、誰もが抱くものです。AGA治療は、短期決戦ではありません。その真価が問われるのは、治療を継続した、1年後という一つの大きな節目です。フィナステリドの服用を開始してから1年が経過した時、あなたの髪には、どのような変化が訪れているのでしょうか。多くの臨床データや、治療経験者の声が示す、1年後の典型的な効果とは、「薄毛の進行が、明確に停止し、多くの人で、毛髪の状態が改善している」というものです。具体的には、まず、治療開始初期に見られた「初期脱毛」の嵐は、とっくに過ぎ去っています。そして、治療開始前と比べて、シャンプーの時や、朝、枕を見た時の「抜け毛の量が、明らかに減少」していることを、ほとんどの人が実感します。これは、フィナステリドが、AGAの根本原因である脱毛ホルモン「DHT」の生成を、確実に抑制し、乱れていたヘアサイクルが、正常化し始めたことを示す、最も基本的な効果です。さらに、多くの人で、見た目上の「改善」も現れます。AGAによって、細く、短く、弱々しくなっていた髪の毛(軟毛)が、本来の、太く、長く、そして力強い「硬毛」へと、再び成長し始めるのです。これにより、髪の一本一本に、ハリやコシが戻り、頭頂部(つむじ周り)や、生え際の地肌の透け感が、改善されます。髪全体のボリューム感が増し、スタイリングがしやすくなった、と感じる人も少なくありません。もちろん、その効果の現れ方には、大きな個人差があります。劇的に髪が増える人もいれば、現状維持、すなわち「進行の停止」が、主な効果となる人もいます。しかし、1年という期間、真面目に服用を続けた人の9割以上が、何らかの改善効果を実感している、というデータもあります。
フィナステリド効果、1年後の髪の変化