高校に入学した頃から、朝起きた時の枕元の抜け毛や、鏡で見た時の生え際の後退が気になり始め、僕の毎日は一変してしまいました。クラスメイトと廊下ですれ違う時、後ろを歩かれるのが怖くてたまらず、授業中も誰かに頭頂部を見られているのではないかと不安で集中できない日々が続きました。友達が新しいヘアスタイルを楽しんでいる中、僕は少しでも薄い部分を隠すために必死で前髪を整え、風が吹くたびに心臓が跳ね上がるような思いをしていました。「まだ十代なのにどうして自分だけ」という不公平感と、誰にも相談できない孤独感に押しつぶされそうになり、修学旅行や体育祭といった行事さえも苦痛に感じるようになってしまったのです。親にも言えず、ネットで「若はげ 十代」と検索しては、さらに不安を煽るような情報を見て落ち込むという悪循環に陥っていました。しかし、ある日思い切って母親に打ち明けたところ、意外にも真剣に話を聞いてくれ、一緒に皮膚科へ行くことになりました。医師からは、ストレスや生活習慣の乱れが大きな原因の一つだと言われ、まずは夜更かしを止めてタンパク質を多く摂るように指導されました。それからの三ヶ月、半信半疑で生活を改めてみたところ、劇的に生えてくるわけではありませんが、抜け毛の量が減り、髪に少しずつコシが出てくるのを実感しました。何より、誰かに悩みを打ち明けたことで心の重荷が取れ、前向きに対策を続けられるようになったことが一番の大きな変化でした。十代での若はげは、外見だけでなく心まで削ってしまう恐ろしい悩みですが、勇気を出して一歩踏み出せば、解決の糸口は必ず見つかります。もし今、同じように一人で震えている十代の仲間がいるなら、どうか自分を責めないでほしい。君の価値は髪の毛だけで決まるものではないし、君を助けてくれる人は必ず周りにいます。